2020年1月からはSAPOSSへアクセスしてのnote適用ができなくなっています。
しかし、NetWeaverにサポートパッケージを適用するためには、
noteの適用が必要になってきます。
今回はnoteの手動適用方法なども行いながら、
サポートパッケージを適用する方法を紹介します。
ここからはSUMというツールを用いて、
サポートパッケージを適用していきます。
サーバへのログイン
まず、サーバに
<sid>admでログインします。
作業開始前にインスタンスが起動していることを確認します。
STMS(移送ルートを初期設定)
SUMを実行するためには移送ルートの初期設定が必要のため、
最低限の設定だけしておきます。
NetWeaverにddicでログインして、
STMSを起動すると初回は下記の画面が現れます。
保存ボタンを押します。
次に会社名を入力します。
下記では必須項目のみ入力していますが、
必要に応じて他項目も入力してください。
これで、移送ルートの設定は完了です。
SUMの起動
コマンドプロンプトを管理者権限で起動
cd c:\NW752
SAPCAR_1010-70006231.EXE -xvf SUM20SP12_3-80002458.SAR -R C:\
cd c:\SUM\abap
SUMSTART.BAT confighostagent
すると下記のように表示されるので、
表示されているURLにChromeでアクセスします。
ログインユーザーは<sid>admでログインできます。
ログインすると下記の画面になります。
configuration fileを他のSARファイルが格納されている
フォルダにコピーします。
先ほど、コピーしたconfiguration fileのパスを指定します。
まだ、本番運用していないので、Single Systemを選択します。
チェックに時間がかかりそうなので、ここではチェックボックスをオフにします。
マスターパスワードを入力します。
Current Status of Roadmap Step "Extraction"
Nextで次へ進めます。
Tool Configuration画面
Nextで次へ進めます。
Required Configuration Parameters画面
Nextで次へ進めます。
Include Transport Request
Nextで次へ進めます。
Transport Requests for Modification Adjustment
Nextで次へ進めます。
Current Status of Roadmap Step "Configuration"
下記のnoteの適用が必要と言われます。
0002538528
0002617883
0002513147
0002705994
0002620209
0002734192
0002925002
0002541236
0002953369
0002800816
0002603860
noteをダウンロードしてTr-cd:snoteから適用します。
noteのダウンロードの方法
下記のようにnote番号ごとにアクセスします。
https://launchpad.support.sap.com/#/notes/<note番号>
それぞれのnoteでDownload for snoteのボタンを押して、
ダウンロードします。
<note番号>.SARの形式でダウンロードできます。
このステップを不足しているnoteの数だけ繰り返します。
全部で11個のnoteがダウンロードできている状態になります。
noteの手動適用
次にnoteをsnoteで適用しますが、
ddicで適用するとエラーになるので、
ddicユーザをコピーして<sid>admのようなユーザを作っておきます。
<sid>admでログインして、
Tr-cd:snoteで適用していきます。
適用方法は「goto -> Upload SAP Note」で先ほど、
ダウンロードしたnoteのSARファイルを選択します。
複数選択はできないようなので、
ひとつずつアップロードします。
アップロードが完了すると下記のように
11個のnoteがステータス「new」で表示されます。
上から順番に適用していきます。
noteを選択して、実行ボタンを押します。
下記のような警告がでますが、
Continueします。
note適用のための移送依頼を一つ作ります。
適用が完了するとIn Processingのステータスに変わります。
同様に他のnoteも適用していきます。
11個のnote適用が完了すると以下のようになっているかと思います。
noteの適用が完了したら、chromeの画面に戻って、「next」を押します。
しばらくすると、追加でnote適用が必要という
アラートが出てきます。
指示通り、「3111925 」のnoteをダウンロードして、
Tr-cd:snoteで適用します。
適用が完了したら、chromeの画面に戻って、
nextを押します。
Current Status of Roadmap Step "Checks"画面
nextで次へ進めます。
Lock Development Environment画面
Lock the development environment nowのチェックを入れて
nextで次へ進めます。
Open Repairs Found画面
先ほど、note適用時に取得した移送依頼をリリースしてください
とメッセージが出るので、リリースします。
移送のリリースはTr-cd:SE01から実施できます。
リリースできたら、chromeに戻って、
nextで次へ進めます。
Preparations for Downtime
Actions completed にチェックを入れて
nextで次へ進めます。
Backup Request
バックアップを取得してくださいとメッセージが出るので、
バックアップを取得してからBackup completedにチェックを入れて
nextで次へ進めます。
Disable Archiving
nextで次へ進めます。
Current Status of Roadmap Step "Preprocessing"
nextで次へ進めます。
ここから数時間待ちます。(約5時間ぐらい)
Backup Request
Actions completedをチェックして、
End of SUM Technical Downtime
Current Status of Roadmap Step ”Execution”
Adjustment of Modified Repository Objects
Continueにチェックを入れて
Start of Cleanup ProcessingConfirmation Required for Imports
I confirm that no more imports are running.にチェックを入れて
feed backしてくださいとありますが、Closeします。
右のメニューからClean upを選択します。
ようやく、パッチ適用が完了です。
結果確認
SAP GUIでログインして、
パッチレベルを確認すると
SPS09が適用されていることが確認できます。
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