オンプレ vs パブリッククラウド 価格比較

2020年9月26日土曜日

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 オンプレは長期間使用するとパブリッククラウドより安いと言われるが本当?

オンプレで構築するサーバとパブリッククラウドを利用して構築するサーバを価格比較すると5年間とかで考えるとオンプレの方が安いという結論を出している企業が多いかと思います。自分自身も数年前に比較したときはオンプレの方が安いという結論を出しましたが、改めて考えてみるとオンプレの環境で実際はかかっている費用を見落としていたのではないか、実際はパブリッククラウドの方が安いのではないかという気がしてきました。

オンプレサーバーの費用はサーバー費用だけじゃない

価格の比較を行う際、サーバーのHWの費用とクラウドの利用料を比較することが多いと思いますが、実際はサーバーを設置するデータセンターの費用やラックの使用量、電気代もかかります。
実際にオンプレサーバーで仮想基盤を構築・運用する際は以下の費用がかかってきます。
  • ラック使用料
  • 電気代
  • 仮想基盤設計・導入費用
  • 設計レビュー・導入立ち合い工数(外部ベンダーに導入を依頼した場合)
  • HW費用(L2スイッチなども含む)
  • HW保守費用
  • VMWareなどHyperVisorの費用
  • OSのライセンス費用
  • HW故障時の障害対応コスト
  • HyperVisorのバージョンアップ費用
  • HW保守切れに伴うリプレース費用
これらを合計して、およそ5年間で償却する想定で月額のコストを試算すると、ほぼクラウドのパブリッククラウドを利用する際の月額使用料と変わらなくなりました。

また、オンプレで環境を準備する際は5年後のCPU使用量やディスク使用料を見越してサイジングすることが多く、最初の数年間は購入したリソースの稼働率が低い状態が続きます。逆に想定があまく、リソースが足りなくなった場合は追加のHW費用だけでなく、導入費用もかかってきます。

まとめ

オンプレサーバーを運用する際のコストを漏れなく積み上げていくとコスト面でもクラウド有利という結果が出てくるのではないかと思います。
また、オンプレサーバーを利用していてCPUリソースやディスク使用率が足りなくなった時のぎりぎりの状態は精神衛生上もよくないと思います。


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システムエンジニアとして12年ほど勤めたあと、社内SEに転職しました。 2017年に転職して、2019年に中古マンションを買いました。

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