BicepでAzure上にドメインコントローラをデプロイ

2021年5月5日水曜日

AD Azure IaC

t f B! P L

 

はじめに

以前、こちらでBicepというツールでシンプルなVMをAzure上にデプロイする手順を紹介しました。今回はVMをデプロイした後、ドメインコントローラの機能を追加してみようと思います。

出来上がるもの

下記のようなドメインコントローラが出来上がります。






工夫したところ

https://github.com/mspnp/reference-architectures/tree/master/virtual-machines/n-tier-windowsこちらのソースコードをBicepに置き換えながら作成しましたが、ドメインの管理者ユーザのパスワード渡す際はセキュリティを考慮した値の渡し方をする必要があるみたいで、エラーが連発しました。

修正ポイントは下記のようにPasswordの値に直接、パスワードの変数を代入するのではなく、PrivateSettingsRef:Key1のようにprotectedSettingsを経由して値を渡す必要があるようです。

vm.bicep

resource vmext 'Microsoft.Compute/virtualMachines/extensions@2020-12-01' = {
  name'${VM.name}/${vmExtensionName}'
  locationlocation
  properties: {
    publisher'Microsoft.Powershell'
    type'DSC'
    typeHandlerVersion'2.7'
    autoUpgradeMinorVersiontrue
    settings: {
      ModulesUrl'https://github.com/azuserdev/bicep/blob/master/ActiveDirectoryVM/ADDS.zip?raw=true'
      ConfigurationFunctionconfigurationFunction
      Properties: {
        Credential: {
          UserNameadminUserName
          Password'PrivateSettingsRef:Key1'
        }
        SafeModePassword: {
          UserNameadminUserName
          Password'PrivateSettingsRef:Key1'
        }
      }
    }
    protectedSettings: {
      Items: {
        Key1adminPassword
      }

      }
    }
  }

後、デプロイした直後はサーバーの再起動が必要なので、powershellのコマンドで再起動を実施しています。

deploy.ps1

az vm restart --name "SimpleWinVM" --resource-group $myrg 

再起動直後はリモートデスクトップの接続に失敗することがあるので、失敗した場合は時間をおいてから下記を実行してください。

mstsc /v:$hostname

使い方

azuserdev/bicep (github.com)からソースコードをダウンロードしてください。

azcliがインストールされている環境でActiveDirectoryVMフォルダ配下の

deploy.ps1を実行すると

ドメイン名:contoso.comのドメインコントローラが作成されます


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システムエンジニアとして12年ほど勤めたあと、社内SEに転職しました。 2017年に転職して、2019年に中古マンションを買いました。

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