ZabbixでSAML認証のサイトを監視

2021年3月24日水曜日

SAML Zabbix

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SAML認証のサイトは監視が難しい

ZabbixのWeb監視の機能にはBasic認証やNTLM認証などの認証を使用しているサイトは比較的設定が簡単ですが、SAML認証のサイトに対して認証を通してからの監視は難しいです。

今回は下記の構成のサイトを監視してみます。


設定手順の概要

  1. 手動でSAMLRESPONSEを取得する
  2. SAMLRESPONSEをZabbixのWebシナリオ内に登録する

手動でSAMLRESPONSEを取得する

まずはChromeを使ってサイトにログインするためのSAMLRESPONSEを入手します。
Chromeを起動し、Ctrl+Shift+Iでdeveloper toolを起動します。

この状態で監視対象のサイトにログインします。

認証できたらNetworkのタブ内でService Providerに対してacs(アサーション・コンシューマー・サービス)にアクセスしている箇所を探し、SAMLRESPONSEの値をコピーします。



SAMLRESPONSEをZabbixのWebシナリオ内に登録する

続いてZabbix側でWeb監視の設定を行います。
Webシナリオ内のStepとして下記のような設定を行います。
まずURLにはService ProviderのACSを指定します。
Post typeはRaw dataに設定します。Form dataでも試してみたのですが、おそらく桁あふれか何かでうまく動きませんでした。
続いてRaw postにSAMLResponse=・・・・とChromeで抽出した値をそのままペーストします。
Follow redirectsにチェックをいれます。こうしないと認証が通った後のトップページに遷移しません。
最後にRequired stringにログインしないと表示されないであろう文字列を入力しておき、ログインが成功し、その文字列が表示されているかをチェックします。


結果確認

上記の設定によりSAML認証後のトップページを表示できるか監視することができるようになりました。

この監視の注意点としてはSAMLResponseには有効期限がありますので、有効期限が切れるとおそらく監視は失敗すると思われます。そうなったらSAMLResponseを再取得して設定しなおすという対応が必要になりそうです。


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システムエンジニアとして12年ほど勤めたあと、社内SEに転職しました。 2017年に転職して、2019年に中古マンションを買いました。

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