AzureでN層アーキテクチャのデプロイやってみた

2021年3月31日水曜日

Azure Network

t f B! P L

はじめに 

Azure の Windows N 層アプリケーション - Azure Architecture Center | Microsoft Docs を参照して、下記の構成をAzure上にデプロイしてみました。いくつか躓いた箇所がありますので、修正箇所を紹介していきます。 


環境

Windows 10 Home 20H2 

構築手順

Azure CLIのインストール 

下記からインストーラをダウンロード 

Install the Azure CLI for Windows | Microsoft Docs


ダウンロードできたらインストーラを起動してインストールします。

Node.jsインストール

インストーラは下記からダウンロードします。

インストール時はインストーラに従ってNext、Nextでよいのですが、後でnpmというツールを使用するので下記のチェックボックスはチェックをいれました。 



Azure Building Blocksのインストール

まずはAzure Building Blocks用のフォルダを作っておきます。 今回は「AzureBuildingBlocks」という名前のフォルダを作りました。 そのあと、コマンドプロンプトで先ほど作ったフォルダに移動してから 

npm install -g @mspnp/azure-building-blocks

を実行 インストールが成功すると
azbb
コマンドを実行したときにazbbのヘルプが表示されます。 

ソースコードのダウンロード

ソースコードはこちらのgit hub上からダウンロード可能です。 

n-tier-windows.jsonの修正

ダウンロード後は下記のパスにあるn-tier-windows.jsonというファイルを修正します。 C:\home\azuser\git\reference-architectures\virtual-machines\n-tier-windows\n-tier-windows.json 
修正箇所は 
[replace-with-password] 
[replace-with-safe-mode-password] ※強力なパスワードにしておかないと後でエラーが発生します。 

デプロイ開始

コマンドプロンプトにて下記を実行します。 
az login
により利用可能なサブスクリプションIDがわかりますので、控えておきます。 
いよいよデプロイ実行
<your subscription_id>には先ほど控えたサブスクリプションIDを入力します。
<resource_group_name>はsegmentationなどリソースグループ名を入力します。
<localtion>はjapaneastといったリージョン名を入力します。
azbb -s <your subscription_id>t -g <resource_group_nameid> -l <locationid> -p n-tier-windows.json --deploy

エラー発生その1

[replace-with-safe-mode-password] のところに大文字、小文字、数字の3種類を含むパスワードを設定しましたが、エラーとなってしまいました。大文字、小文字、数字のほかに記号も含める必要があるようです。 
 DSC Configuration 'CreateDomainController' completed with error(s). Following are the first few: Verification of prerequisites for Domain Controller promotion failed. The Directory Services Restore Mode password does not meet the password complexity requirements of the password policy. Strong passwords require a combination of uppercase and lowercase letters, numbers, and symbols. Supply a stronger password 
エラーにはなりましたが、リソースは途中まで作成されているようです。


エラーの原因となったパスワードを修正して再度トライしてみます。 強力なパスワードは以下の箇所で必要となります。こちらを修正して、再実行します。

エラー発生その2

作成されるリソースが多すぎてデフォルトの設定だと作成可能上限に引っかかってエラーが発生しました。 そのため、Web層とBiz層のVMの数を1に修正しました。


出来上がり

最終的に出来上がった構成は以下のようになりました。 今回の方法ではActiveDirectoryも自動的に作成及び初期設定してくれるので、 ActiveDirectoryも含めたテスト環境の自動構築に応用できるかもしれません。



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システムエンジニアとして12年ほど勤めたあと、社内SEに転職しました。 2017年に転職して、2019年に中古マンションを買いました。

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