SQL Serverのバージョンアップ
windows Serverのバージョンアップは上書きアップグレードと
新しいOSの仮想マシンを用意してそちらにデータを移行するという方式があります。
新しい仮想マシンにバージョンアップ後のOSとSQL Serverをインストールしておき、
データを移行する方式をとると、これまでのホスト名では接続することができず、
周辺のシステムの設定を変更して接続先のホスト名を変更する必要が出てきます。
周辺システムの設定を変更せずに、OSバージョンアップとSQL Serverのバージョンアップを
実現するためにCNAMEを使用します。
CNAMEを利用すると古いホスト名の名前解決をDNSで行う際に、
新しいホスト名のIPアドレスを解決できるようになります。
例えば、DNSに以下のようなレコードを設定します。
実現するためにCNAMEを使用します。
CNAMEとは
CNAMEを利用すると古いホスト名の名前解決をDNSで行う際に、
新しいホスト名のIPアドレスを解決できるようになります。
例えば、DNSに以下のようなレコードを設定します。
Oldhostname |
Alias (CNAME) |
Newhostname |
すると周辺サーバがOldhotnameで名前解決をしようとしたときに
NewhostnameのIPアドレスが返ってくるので、周辺システムの
設定を変更せずに、Newhostnameに接続することができます。
接続の流れ
CNAMEを登録したDNSサーバで名前解決を使用すると、以下のようにいままでのホスト名(Oldhostname)に接続する設定のまま、
バージョンアップ後のホスト名(Newhostname)に接続することができます。
接続テスト
実際にsql.adlocal.comというサーバにSQL Serverをインストールし、sql1.adlocal.comというCNAMEを設定してアクセスしてみます。
最初はsql.adlocal.comに接続します。
これは当然、問題なく接続できます。
CNAME登録
下記のようにCNAMEを登録します。
Ping sql1.adlocal.comとすると
sql.adlocal.comのIPが返ってきます。
この状態で、sql1.adlocal.comに対してSSMSでアクセスすると
無事アクセスすることができました。
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